REPORT:サンチカンサロン vol.1 | 日々、ながれる

REPORT:サンチカンサロン vol.1

2019.07.26
FRPC

産地と産地が結びつき、1年間に何度も互いの産地を行き来して開催する『サンチカンサロン』。

1つの産地を様々な角度・視点で観察することで、厚みのある学びと気づきを得ることを目指しています。

今ものづくり”産地”には、新しい風が吹き、面白い動きが起きはじめています。その一方で、様々な課題も抱えている。産地同士だからこそ、共感し、分かり合えることがある。サンチカンサロンを通して、織物の街富士吉田のこれからを他産地と一緒に考えていきます。

 

2019年のサンチカンサロン、連携先は福岡県広川町。

広川町は、人口19,000人あまりの福岡県南部の町。果樹栽培、花卉栽培、久留米絣などが盛んな”産地”です。2015年から地方創生事業として「ひろかわ新編集」プロジェクトが立ち上がり、その後様々な動きが生まれています。その1つのきっかけが、地域おこし協力隊の存在です。地域の外と中の力をうまく使いながら、ひろかわ新編集が行う”地域を再編集”する視点や作業は、これからの産地の在り方に対してとても重要な視点になると思っています。そんなことを思いながら、広川町との連携がはじまりました。

 

 

サンチカンサロンの記念すべき第1回目が、先日7月22日(月)に開催されました。

初回のゲストは、なんと3名。前述の「ひろかわ新編集」でプロデューサーを務めている江副直樹さん。地域おこし協力隊として広川町に移住した彌永裕子さん。そして、広川町役場の氷室健太郎さん。

 

当日は、市内の織物事業者に加え、地域おこし協力隊や行政職員、まちづくりに取り組み若者などなど総勢45名に参加いただきました。

 

 

まずは冒頭、広川町を代表して役場職員の氷室さんから広川町の紹介をいただきました。

地域の中と外をつなぎながら様々な動きが起こる際、中側の人の役目はとても重要です。氷室さんがまさにその真ん中にいる方でした。久留米絣のシャツを着て淡々と話す氷室さんでしたが、どうやら相当熱量のある方に見えました。

 

 

続いて、プロデューサーの江副さん。

江副さんからは、「ひろかわ新編集」のお話に加えて、その他の地域で携わってらっしゃる企画や事業のお話を。

江副さんが地域と向き合う時に大切にしている視点、事業を行う上で気をつけている点など、かなり多くのポイントがありました。

 

個人的に刺さった言葉がこちら。

 

「同じことを続けることが果たして尊いのか」

 

これまでと同じ線上に未来はない。「地域を再編集」することは、取捨選択すること。産地として、歴史や伝統を抱えているとどうしても”残したくなる”。しかし、全てをそのまま残すことは不可能で、整理して、現在・未来にあった残し方を選択することが大切なのだと、改めて実感しました。

 

 

最後は、地域おこし協力隊の彌永さん。

彼女の広川町での活動は、「余白」を楽しむことからはじまります。

 

元々ファッションやデザインのスキルを持つ彌永さんは、広川町にある資源をつかって様々な実験をしていると言います。その姿は、羨ましくなるくらい自由で、彼女らしさが根底にある活動ばかりでした。

 

地域おこし協力隊と言いつつも、自由度の高いポジションにいることこそが、外から来た彌永さんのような若者の可能性を広げる1つのポイントだろうと思います。一方で、その自由という名のプールの中で、綺麗に勢いよく泳げる彌永さんの力があってこそだというのは、言うまでもありません。

 

 

 

そして後半戦。

ここからは、ハタオリマチのハタ印総合プロデューサー 高須賀活良さんと、産地の学校 宮浦晋哉さんにも加わっていただきディスカッションタイム。産地の学校は広川町で「ひろかわ産地の学校」を実施しており、富士吉田市にもご縁があることから急遽登壇いただきました。

 

後半は、参加者に小さなグループに分かれてもらい、前半のゲスト3名のトークを聞いての感想や質問をシェア。それぞれのグループから1つずつ厳選してもらった質問を元に、ディスカッションを広げていきました。

 

 

 

 

するどい質問も飛びましたが、仲良く役割を決めて、丁寧にお応えいただきました。

同じ繊維産地として「共感!」と思うこと、「広川町うまいなぁ~!」と思うこと、逆に「こちら側の方がうまくいっているなぁ」と思うことがそれぞれ多々ありました。参加した方々もいろんな立場の方がいたので、それぞれに感じたことがあったのではないでしょうか。

 

 

サンチカンサロンの面白さは、この後また広川町で活動する別の方々がゲストに来てお話いただくこと。今回見えなかった広川町、産地の側面が見えてくると思います。次回は、下川織物の職人さんたちがゲストにいらしていただく予定です。長年、産地の現場にいる方の言葉や想いを聞けることを楽しみにしています。

次回サンチカンサロンは、11月15日(金)を予定しています。ご興味のある方は、是非ご参加ください。

 

サンチカンサロン

主 催:サンチカンサロン
企 画:ふじよしだ定住促進センター・ハタオリマチのハタ印
問合せ:ふじよしだ定住促進センター(tel / 0555-73-9445 mail / contact@gogogo223.jp)

 

 

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